(株)島津製作所は、世界で初めての頚動脈の内膜中膜複合体(IMT)計測機能を持つフルデジタルカラー超音波診断装置、「SDU-2200(IMT)」「SDU-1200(IMT)」の2機種を発売した。両機種とも動脈硬化診断に有効なIMT計測ソフト「インティマスコープ」を採用。従来、モニタ表示された血管画像をもとに、ノギスなどを使って手作業で行っていたIMT値の測定が、高い精度でスピーディに行えるようになった。同社では、動脈硬化の初期検査や検診時の経過観察に有効であるとしており、生活習慣病のスクリーニング・指導管理を行う医療施設を中心に、両機種合わせて年間200台を販売していく計画である。
<主な特長>
- 安定した計測を可能にするIMTソフト
「インテマスコープ」は、内中膜の自動とレース機能を備えており、検者によって測定がばらつくことがなく、短時間の検査で、計測結果の高い再現性を実現した
- 評価結果をグラフでわかりやすく表示
動脈硬化の度合いを迅速にレポート出力するほか、収集済みの症例をもとに検査結果をグラフで表示。被験者への説明に活用できる。
- 一連の作業が本体上で可能
頚動脈走査からIMT値測定、データー保存、レポート出力までの一連の作業を装置一台でスムーズに行え、検査効率を向上させる。また、別置きのパソコンなどが不要なコンパクト設計で、省スペース化を図った。
- フルデジタル化とクラス最高の高周波プローブ対応
信号回路のフルデジタル化を図ったほか、クラス最高の高周波プローブに対応したことで、頚動脈壁の描出能が大幅に向上した。
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島津製作所
「SDU-2200(IMT)」「SDU-1200(IMT)」