スライドは舌に発生した悪性黒色腫の症例の重粒子線治療前後のカラー写真です。前のスライドで説明したように、悪性黒色腫は代表的な放射線抵抗性腫瘍で、今までの治療では大線量を照射しても治癒はほとんど望めず、ひどい後遺症を残すのが常でありました。手術成績もきわめて悪く、絶望的な症例と思われていました。このスライドのようにきれいな治癒を見れば、世界中の癌治療医が驚嘆すると私は思います。
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