骨・軟部腫瘍のような腫瘍では、放射線治療直後には画像所見に変化が現れないことがあり、治療効果が現れても腫瘍の大きさそのものは縮小しないために、従来のような縮小による治療効果判定は役に立たない。効果判定には画像診断を主体とする総合的な判断が必要である。スライドは放医研の鎌田が考案した判定基準により、骨・軟部腫瘍の重粒子線治療の効果を判定し、局所制御率と比較している。従来の治療効果より改善されてはいるが、まだ十分ではなく、更に検討を要することを示している。 PETによる治療効果判定は、前のスライドに示されたように早期に治療効果と予後が判定できて、患者を勇気づけられることが多い。しかしPET像が鮮明でない症例もあり、その応用にはなお研究を必要としている。
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