サイバーナイフは日本製のロボットに超小型のリニアックX線治療装置を取り付け、 二組のX線透視装置と画像認識装置で治療対象を認識し、これを追跡しながら細いX線ビームで照射する治療装置であります。画像認識装置には、照射角度に応じて標準となる画像を作成する能力があり、リニアックのビームの方向から見た透視像が標準画像と合致するように、ロボットが照射角度を調整します。つまり移動する標的を追跡しながら照射します。細いビームを走査することで任意の形状の線量分布を作り出すことができます。従来の原体照射法やIMRTといわれる照射法と違って、ガントリーの半径や回転機構などに制約されることが全くないのもその特長です。 動画はサイバーナイフが標的を追跡する動きを示しています。呼吸に合わせてリニアックのヘッドが微妙に動いているのがよく分りますね。動画は座長の井上教授と塩見浩也氏により製作されました。
(56/91)