スライドは米国で前立腺癌の密封小線源治療を受けた大竹美喜氏の体験談です。 大竹氏は多忙なビジネスマンで、御自分の前立腺癌の治療には、時間と自由のロスがもっとも少ないシード刺入法が最適の選択であると判断された。この方法は米国では急速に普及し、良好な成績を挙げているが、日本では放射線関係の法的な制約があり、実施できない。米国に行き治療を受けるとなれば、それだけの費用もかかるが、かけるだけの価値があると判断されたのでした。 大竹氏が受けられた治療法の経会陰法による低線量率組織内照射(永久刺入)はラジウム治療のリバイバルを感じさせるが、きわめて理知的でビジネスライクな治療であります。 さて大竹さんが治療を終えて日本に帰国されたらどうなるか、役所の解釈によると、日本の法律では認可されていない放射性物質の不法所持ということで、告発され逮捕されるかも知れないとのことです。日本の役所の消極的な態度と事なかれ主義にはあきれますね。
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