第3回JIRA画像医療システム産業研究会を開催しました。
プログラムと講演要旨を掲載します。
→講演資料ダウンロード希望の方はこちらから(会員限定)
日 時: 平成25年12月11日(水) 13:30〜16:30
会 場: 日中友好会館 地下大ホール(東京都文京区)
テーマ: 「今後のがん研究のあり方 〜画像医療システム産業発展に向けて〜」
参加者: 127名 (報道関係者8名を含む)
プログラム、講演要旨
座長 JIRA理事 政策企画会議議長 和迩 秀信
1、 開会:「がん医療と画像医療システム」
JIRA会長 小松 研一
冒頭、小松会長から、本研究会のテーマに対するJIRAの考え方、画像診断システムとがん診断・治療の関わりの現況、および「新たながん研究戦略」推進の中で画像医療システム産業がどう関わっていくのかが説明された。
2、 基調講演:「厚生労働省からみた今後のがん研究について」
厚生労働省健康局 がん対策・健康増進課 主査
宮田 辰徳 氏
「今後のがん研究のあり方に関する有識者会議」にて検討された結果として、「根治・予防・共生 〜患者・社会と協働するがん研究〜」をキャッチフレーズに、わが国において推進すべき研究(具体的な研究事項等)が決定されるとともに、平成25年8月に設置された健康・医療戦略推進本部が推進役となって、がん研究を効果的に推進するための基盤整備を進めようとしていることが具体的に説明された。
3、 講演:「がん医療の将来を見据えた画像技術への期待
放射線医学総合研究所
理事長
米倉 義晴 氏
がん診療における画像診断において、生体内のさまざまな分子が関与する事象を画像として可視化する技術である分子イメージングは、従来の画像診断の枠を超える技術であり、分子の異常に起因する多くの病気の診断や治療薬の開発への貢献が期待され、診断・治療・予防の異分野技術の融合により医療を変える可能性を持つことが説明された。
4、 講演:「臨床現場における新しいがん治療の模索」
ゲートタワーIGTクリニック 院長
堀 信一 氏
がん治療の最前線で患者様と向き合われている臨床医として、血管にカテーテルを挿し込んで血管の内側から治療する低侵襲のIGT(Image Guided Therapy)治療、およびこの治療を可能にする高度の放射線診断機器「IVR-CT」、抗癌剤と塞栓物質を注入する「マイクロカテーテル」、腫瘍への血流を低下させる「球状塞栓物質」について、臨床上の有用性や将来の方向性をご説明いただいた。さらに、臨床現場で期待される放射線診断機器と画像利用技術の改良の方向性についても、臨床医の立場からお話しいただいた。
5、閉会挨拶
JIRA理事 企業振興委員会委員長 佐藤 公悦