日本ではスライドに見られるように、既に六箇所の粒子線治療施設が稼動していて、世界の先進国となりました。粒子線治療施設を建設したいという希望は急速に高まっています。この分野では日本は基礎研究でも治療成績でも世界をリードしているといってよいでしょう。これらの既存施設を有効に活用するためのネットワーク組織の構築が望まれます。そうした組織で遂行され集計された医療情報が世界に発信されれば、日本は癌治療の世界最先進国となるでしょう。 経済不況や、医療費の制約のためか、このところ新規の計画と建設は停滞しているように見えます。しかし私は医療関係の投資は世界の人々のためにもっとも重要で有効な投資になると思います。日本は医療のあり方について方針転換を転換する時期になっています。
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