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|PET/サイクロトロン|
■まえがき
最近日本でも癌診断、検診を中心に急激に普及してきたPETの研究開発の歴史は1960年代に遡るが臨床の場で広く使われるようになったのは1990年後半であり実に30年以上の年月を要している。
初め研究開発は米国中心に行われたが日本でも1979年ごろから精力的にユニークなコンセプトをもつ研究が相次いでなされた。
PETには高エネルギ物理学の産物ともいえる短半減期のポジトロン核種を標識とした医薬品を使用するためサイクロトロンを必要とする。CTやMRIなど普及が先行したモダリティにくらべPET本体以上に設備や運用にお金がかかることもあり普及は診断効果が顕著なFDG(ブドウ糖代謝を画像化する)の出現を待たなければならなかった。
PET用サイクロトロンと標識医薬品合成装置の開発はPETの実用化に不可欠であった。この分野でも日本は大きな貢献をしている。
産業としてのPETはサイクロトロンと合成装置を含めるとCTの半分のレベルになってきている。今後、ゲノム、分子生物学の成果を取り入れた分子イメージングの進歩が期待されておりPETの臨床応用はさらに拡大が見込まれている。
■参考文献と参考HP
ポジトロン核医学の歴史 その1〜3
篠遠 仁、舘野之男
CT研究7(6):609−622、1985
CT研究8(3):235−266、1986
CT研究9(3):255−273、1987
サイクロトロン・PETの歴史と将来展望
武藤昭男
日本放射線技術学会誌、vol.57 No.10 Oct.2001、1165-1173
日本におけるポジトロン断層 (PET) 装置の研究開発のあゆみ
初めてのPET画像から25年目を迎えて 田中栄一(浜松ホトニクス、元放医研)、菅野 巌(秋田脳研)
小型サイクロトロンへの挑戦
熊田幸生(住友重機械)
住友 加速器の歴史
JFEのサイクロトロンと薬品合成装置の歴史
住友重機械ポジトロン薬品合成装置
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