JIRA会長挨拶

ごあいさつ

会長 瀧口 登志夫
一般社団法人日本画像医療システム工業会
会長 瀧口 登志夫

 2024年6月6日に一般社団法人日本画像医療システム工業会(JIRA)会長を拝命いたしました瀧口です。
57年に亘る活動の歴史のあるJIRAの会長としての重責に身の引き締まる思いです。

 JIRAは、X線装置、X線CT装置、MRI装置、核医学装置、超音波診断装置、画像処理システムなどの画像診断機器・システム、放射線治療用装置、これらの関連用品などを開発、製造、販売している企業の団体です。1967年に「日本放射線機器工業会」として発足以来、日本における放射線医療の発展とともに歩み続け、画像医療システムと、それらの関連機器・用品を供給する会社に加えて医療ICTを事業とする企業などの参加を得て、約200社を擁する産業団体へと成長してまいりました。

 今、わが国は新型コロナウィルス感染症のもたらした様々な事態を乗り越え、30年間続いたデフレ経済から脱却しつつあるという、大きな転機の中にあります。また、確実に進行する人口減少と高齢化を背景として、医療の質の向上はもちろんのこと、効率化や働き手不足への対応を、技術革新や医療DXを総動員して成し遂げるとともに、世界情勢の変化に対応したグローバルに競争力のある医療機器産業を発展させてゆくことが求められています。

 こうした社会環境や世界情勢の変化、AI等の技術の進展状況に鑑み、先頃JIRAはそれまでの産業ビジョンの基本的な部分から見直しを行い、『JIRA画像医療システム産業ビジョン2030』を策定しました。その中で我々が目指すビジョンは以下の5つです。
1.JIRA産業の振興と関連領域の連携強化
2.【データが変える医療】の実現に向けた環境整備
3.医療機器に即した法規制保険制度の実現
4.グローバル市場での競争力の強化
5.持続可能な医療を提供する産業構築

 この新たな活動指針のもと、これからも社会環境の変化に対応し、医療現場のニーズに応える技術や製品をいち早く提供するために、これまで築いて来た環境・基盤に加えて、今後必要とされる環境作りに向けた政策や規制への提言を行うとともに、関係される方々に有用な情報の提供・共有を行ってまいります。

 JIRAおよび会員企業各社が一丸となって画像医療システム産業が更なる発展を実現するよう、私も微力を尽くしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

一般社団法人日本画像医療システム工業会
会長  瀧口 登志夫