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著作権は、JIRAに帰属します。医療機関、関連学会、団体、および当該機器の製造販売業者を除き、無断で複製、転載、頒布する等の行為を禁じます。
ここに示したチェック項目は、将来にわたり全てのリスクを示したものでありません。
※ご利用の際は、上記に同意されたものとみなしますので、ご了承ください。
MRI検査における金属物等の吸着・吸引事故、火傷及び電子情報を有するインプラント等の電子情報消失は依然として発生している状況にあります。
特に吸着事故は、2017年1月にはインドの病院に続き、2021年10月に韓国の病院で発生した酸素ボンベの吸着による死亡事故のように操作者、看護師または被検者等への健康被害を伴うおそれがあります。また、復旧に伴う検査機会の消失及び多額の復旧費用等の発生が考えられることから医療機関の管理者にとってもゼロ災害を目指して活動を進めていく必要があると考えております。
全体件数は2011年をピーク(約220件)に、その後、減少傾向となり、2021年は約120件程度まで減少しましたが、2023年は、前年より若干増加し約140件となりました。操作者、看護師、又は患者等への健康被害のリスクがあるため、更なる要因分析を行い、事故件数の減少に向けて活動をおこなっていきます。
また、"その他"の項目が多くなってきましたので、新たに"その他(医療系)"、"事務用品"とういう項目を追加し過去5年分のデータの分類・見直しを行いました。
※見直しに伴い、年により件数に若干相違が出ておりますが、傾向的には大きな違いはありません。
JIRAではMRI装置の安全使用を呼び掛けており、日常のMRI検査時に使用していただけるチェックリストについては、医療機関の皆様に一層の注意喚起をしていただくために、新たにJIRAに寄せられたご意見や事故事例を元に留意すべき金属類・化粧品等を適宜改訂してまいります。